桂米朝・上方落語・地獄八景より

田島征彦作
         
         童心社
             

地獄に落とされてしまうそうべいの物語
今日はナレーションを加えた4人のパネルです
上方落語、地獄八景を基にした絵本
ブラックパネルシアターの始まりです
とざい、とうざ~い
軽業師のそうべいの綱渡り
松の枝から屋根までの綱渡り
一世一代の軽業の見せ所です
綱からまっさかさまに落ちてしまったそうべえ
向こうからやってくる車、
それは何とあの有名な火の車です
乗せてもらって行きつく先には何があるのかな
暗い闇からたどり着いたのは、河原
”しょうずいのばあさん”は、死者の着物をはぎ取って
そうべえは素っ裸にされてしまいました

褌(ふんどし)だけは許してくれたって・・!?
三途の川をわたるそうべえ
鬼が言うには、川にはまると生き返るって
川に飛び込んで生き返りたいなあ~
ここは地獄の入り口?
椅子に座っているのは閻魔大王さま。なんて怖い顔!!

後ろの”じょうはり”の鏡には今までにした悪い事が
みんな映ってしまうんですって…。
生きてるうちに良い事しておけば良かったなあ~
地獄の最初の関門は、糞尿地獄
でもまあ、思ったほど臭くない
地獄のトイレもこの頃は水洗式なってるそうな・・・
こりゃ大きい”じんどん鬼”
虫歯だらけのガタガタの歯でかまれてはおお大変
歯抜き師の”しかい”に歯を抜かれた”じんどん鬼”
丸のみにされた4人
お腹の中はどうなっているのかな
じんどん鬼の腹の中は色々なものが沢山ある
紐やら棒やら引っ張ってみると
痛がったり、かゆがったり、くしゃみしたり
鬼の百面相はなんて面白い‼!
おならと一緒に外に飛び出してきたら
今度は熱湯地獄に叩き込まれそう

鬼が後ろからお尻をつついてくるから
あ~痛い
ほおり込まれたら熱くてたまらない
どうしようかと思っていたら、
山伏の”ふっかい”がそれ

ちちんぷいぷ~い
ああ・・・いい湯加減
おならと一緒に飛び出してきて、体中臭かったけど
なんとまあ、いい気分

おーい鬼さん 石鹸と手ぬぐい持ってきておくれ!
おや大変! 地獄の薪がなくなってしまいました~
えーい。針の山にほおり投げてしまえ!
えんま大王の怒り爆発、さあ大変
そこで活躍するのが、軽業師の”そうべええ”

とざい、とうざ~い
軽業師のそうべえの一世一代のかるわざ
今度は針の山を登ってまいります
”あ、目があいたぞ、生き返ったわ”
医者の”ちくあん”先生も風邪こじらせて死んでしもたし
大変やったんやで・・・と思ってたら
今頃、”ちくあん”先生も生き返ってるって!?
お・し・ま・い