七つになる かみなりの娘 おシカは、
いつも一人ぼっちで雲の上から村の子供たちを見ています。
一緒にセッセッセをしたい。みんなと一緒に遊びたい…
ある日、頭に生えた角を髪で隠し、
両親の目を盗んで、下界に下りました。
けれど、村の子達はおシカを仲間に入れてくれません。
その中で、茂助だけが優しく相手になってくれました。
生まれて初めての友達…
セッセッセ、と手を打ち合わせるたびに
茂助の優しい気持ちがおシカの心に染み渡ります。
おシカが感じた、嬉しいような切ないような
あまい気持ちになる絵本です。
『かみなりむすめ』
斎藤隆介/作
滝平二郎/絵
岩崎書店