昔、ある大金持ちのだんなさんがお正月の三日の日の朝、
「昨日の晩 いい初夢を見たものは、わしが買ってやろう」と
家の使用人たちに言いました。
だんなさんは一人ずつ話を聞きますが、素敵な初夢はありません。
最後に残ったこぞうの九助は
「とってもいい夢を見ましたが、誰にも言いません。」と言い
怒った主人に追い出されてしまいます。
実家に帰った九助は、父にも夢の話をしなかったせいで
小船に乗せられ海へ流されてしまいます。
たどり着いたのは鬼が島。
鬼たちは九助を食べようとウズウズしていますが…

その後、九助は鬼が島を抜け出し、
長者の娘と幸せな結婚をするのですが
どうして何度もうまく窮地を脱することが出来たのでしょう?
その秘密は初夢にあるようです…
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『はつゆめはひみつ』
谷 真介/文
赤坂 三好/絵

(表紙画像掲載は
 出版社の承諾を得ています)

佼成出版社
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