「鬼は外〜」「福は内(家)」の掛け声とともに福豆をまく節分・・・
そんな節分の日の夜のお話です。

家に一人で留守番をしている女のところに
”蓬莱が島”(中国)から鬼がやってきたので、さあ大変……
女を騙して、家の中に入ろうとする鬼に
”あらむぎ”をやって、追い出そうとしますが、
なんと鬼は、女の美しさに一目惚れしてしまいます。

言い寄る鬼に、冷たい女のしぐさ…
鬼は泣き出してしまいますが、
それを見とった女は、惚れた弱みに付け込んで
鬼の持っている宝物を手に入れようと見事に騙して、
打ち出の小槌を手に入れます・・・

さて、宝をやったからには、嫁になれとせまる鬼。
すっかりくつろいでいますが、女は豆をつかむといきなり…!?

壬生寺の狂言でおなじみの「節分」を子どもにもわかりやすく
優しい表現で紹介します。
内容も絵も楽しくて、ついつい引き込まれてしまいますよ!!

狂言えほん せつぶん」
もとしたいづみ/作
野村たかあき/絵
講談社

(表紙画像掲載は
出版社の承諾を得ています)