ある晩の夜中、犬のぺロが妙に大きな声で吠えていました。

翌日、秋の味覚の一等賞!!、庭の柿の実を家族みんなで収穫します。
電気屋さんのお父さんを中心に優しいおばあちゃんや、
ちょっぴりセンチメンタルなお母さんも一緒になって
張り切っていると、なんとそこになっていたのはイガイガのいがぐり!
いったいどうして、柿の木に栗のイガが・・・!?

…と思ったらなんとそれはイガグリのような宇宙船でした。
「ひらけ〜くり!!」そしたら中から出てきたのは宇宙人
いがぐりそっくり…だから”いがぐり星人グリたろう”
いがぐり星人グリたろう」
お父さんが宇宙船を治してくれる約束をしてくれけど
すっかり忘れて楽しく暮らすうちに、家族みんなと仲良くなって
いつしかグリたろは、とても大切な存在になっていきます。

いつまでも続くと思っていたグリたろうとの生活。
ところが、グリたろうの目からポタポタ涙がこぼれおちます。

家族が仲良く暮らせば暮らすほど
自分の家族の事を忘れずに想いにふけっていくグリたろう
そしてついに、お父さんが宇宙船の修復に
本格的に取りかかる事になりました…。

でも、そしたらグリたろうは帰ってしまう…
ぼくはずるい事を考えてしまいます。
大島妙子/作
あかね書房

(表紙画像掲載は
出版社の承諾を得ています)

グリたろうとぼくの、胸が熱くなる物語・・・