時は春、虫の町では桜の花見の盛りの季節がやってきた
ある日、「ありがたや」に盗人一味の「かくればね」から予告状が届き
春祭りのお菓子を狙われる。

アリたちは困り果てて、蜘蛛の巣親分の”網蔵”に窮地を救ってもらおうと相談にきた。
子分の”ぴょんきち”を連れて「ありがたや」に張り込みむ”網蔵”
その時、蔵で怪しい動きが‼
なんと「かくればね」の正体は、羽の模様で擬態する”蛾”
姿を巧みに隠す言葉通りの「かくればね」と”網蔵”の戦いが始まった
さて、この勝負、どちらに軍配が上がるのか!?

時代劇の岡っ引きさながら、蜘蛛の巣親分のきっぷがよくて
子分のカブトムシのぶんぶん…ぴょんきちが、何ともひょうきんで
この2人組が颯爽と蛾に立ち向かうのが、小気味よい捕り物帳
最後の落としどころ、仕上げが見事で拍手喝采間違いなし‼

くものすおやぶん とりものちょう」
花見の季節に、ぜひ親子で楽しんで下さい
秋山あゆ子/作・絵

(表紙画像掲載は
出版社の承諾を得ています)

秋山あゆ子/作・絵