青、灰色、緑
強くなっていく風、風、風
だんだん、だんだんだん
だだだ だーん
景色が、どんどん雨に包み込まれていく
それは稲妻の音かしら

やがて、雨は弱まり、静かになっていくと
空はどんどん 透き通っていく
雨の音から風の声、空に走る稲妻の響き
空の絵本」
目を閉じると音がが聞こえて、
目を開けると、音の代わりに色が飛び込んでくる
朝なのかしら、夜なのかしら
あっ 雨
だんだんと強くなっていく、雨
だんだん…
だーん、だーん

ページの中に雨の音が広がっていきます
そして雨は、時間の流れとともにだんだんと強くなって
そして周りの景色も雨に包まれていく
一粒の雨から始まる、力強いこの世界を感じて下さい
今度は月に住むウサギの秘密がわかるかも…

(表紙画像掲載は
出版社の承諾を得ています)

講談社
長田 弘/作
荒井 良二/絵