はるをさがしに」
春の匂い・・・オコジョのタッチィは、ワクワクしてつぶやきます。
春が来ると仲良しのくまさんが冬眠から覚めるのです
待ち遠しい春・・・でもすぐには春は来ないようです
タッチイは、森の仲間に1日でも早く春が来るにはどうすればいいのか、
相談してみました。
花を見れば春だと思ってくまさんが起きるかも…
そこで、花を摘みに南へ行くことを決心したタッチィ…
山を下りてふもとの駅から、汽車に乗って出かけることにしました。
亀岡 亜希子/作・絵
駅では切符を買うお金のないタッチイでしたが
親切な女の子に出会って、汽車に乗ることができました。
旅は続いて行きます。
前の日には雪の原だったのに
朝になると汽車の窓から見る景色はすっかり春・・・
ずいぶん遠くまで旅をしたんですものね

汽車を降りると、赤い屋根の家についた女の子が、
花畑はもうすぐと教えてくれました。
そして、ついにいちめんの花畑が目の前に…
ところが花畑では新たな難問がタッチイに待ち受けていたのでした
タッチイは、花をつむことができるのかしら…
くまさんのもとに、春を届ける事はできるのでしょうか…
沢山の優しさに触れながら、春を探しに出かけるタッチイの旅の物語
寒い冬もそろそろラストスパート。もうすぐ届く春の温かさを感じてください

(表紙画像掲載は
出版社の承諾を得ています)

文溪堂