満月の夜の集まりに連れて行く“黒ねこ”を募集した魔法使い。
けれど、やってきたのは“白ねこ”でした。

「黒ねこだったら、良かったのに…そうだ!」
魔法使いは黒い毛糸ですっぽり着られるセーターを編んでやり
白ねこに着せ、集まりに連れて行きます。
ところが、他の黒ねこと一緒にダンスを踊っているうちに熱くなった白ねこは
うっかりセーターを脱いでしまいます。

「あっ、白ねこだ!」
黒ねこたちも魔法使いたちもビックリ。
でも、白ねこを大事にしている魔法使いを見て、他の魔法使いたちも
「何色だって ねこは ねこ。セーターを着せるととてもすてき。」と
自分達の黒ねこにセーターを編んでやります。

次の満月の晩が楽しみです♪
直線上に配置
『まほうつかいとねこ』

(表紙画像掲載は
 出版社の承諾を得ています)

すずき出版
手編みのセーターは
   心も体も暖かいニャ〜

(パネルシアターも公開中です)
せな けいこ/作・絵